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ひとつテンヤ胴塗り4回目

3回目塗ったところで、もう一回塗るかどうか悩んでいたのですが、結局もう一回塗ることにしました。

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思ったより濃くはなってくれませんでした。
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左が3回目が終わった後で、右が4回目が終わった後です。
ちょっとだけ濃くなった気がしますが、ほんのちょっとですね。

今回はこれでやめて、仕上げに入ることにします。

ヘチ竿下塗り中

ヘチ竿ですが、その後を報告したいと思います。

前回は、節磨き、パテを張りまで行っていましたが、それを整形して、絹糸を巻き、さらに、糸決めまで行いました。
糸決めは瀬〆漆を使うので、ひとつテンヤの胴塗りと合わせて行いましたが、その後ずっと黒漆(私の場合は塗立黒)を重ねて塗ります。

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上の写真は塗立黒を2回目まで塗ったところです。まだ、糸の目が消えていません。

ひとつテンヤ胴塗り2回目、3回目

ひとつテンヤの胴塗りを進めています。

二回目は一回目の反省から、ちょっと漆を柔らかめにして、塗り方も少し薄めに塗りました。塗っている時の刷毛の滑りがいいので、今回はいい感じに塗れたと思います。
朝塗って、夕方に室から出したのが以下です。

ひとつテンヤ胴塗り2回目

さらに、室の外にだして一晩おいて、再度3回目を塗りました。実は2回目の時に漆を出しすぎてしまったので、2日目の漆をそのまま使っています。

こういう場合の漆の保存は、サランラップで空気に触れないようにして、冷蔵庫で保存するのが一番です。これ、ラップなら何でもいいかというとそうではなくて、今まで使った中ではサランラップが一番です。クレラップじゃだめなんです。

最近、パッケージの色が変わってしまいましたが、この15㎝幅のサランラップがとにかく使いやすくて便利です。

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さて、3回目の同塗りを行って、室から取り出すときの写真が以下です。さらに濃くなっています。

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こうやって並べてみると、徐々に色がついているのがわかります。左から、瀬〆での拭き漆して室に入れたばかり、瀬〆での拭き漆後、1回目胴塗り後、2回目胴塗り後、3回目胴塗り後です。

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ひとつテンヤ胴塗り2回目

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後もう一回塗るか悩みどころです。

ひとつテンヤ胴塗り一回目

会社に行く前に、ひとつテンヤの胴塗り一回目を行いました。

梨地漆に生上味をまぜて、片脳油で柔らかくして刷毛塗りします。この柔らかさが微妙で、固すぎてもだめ、やわからすぎてもだめだったりします。

今回は塗っている最中に、何となく刷毛の乗りが悪い感じがしたので、ちょっと固いかも…と思ったのですが、一度塗り始めてしまうと後には引けないので、無理矢理塗ってしまいました。

帰ってみると、やはりちょっとだけ刷毛目が出てしまいました。理由は漆がちょっと固かったのと、厚塗りしすぎたあたりでしょうか・・・ 本当にちょっとのことなので、気にする必要は無いほどなのですし、この後塗り重ねるとわからなくなるでしょう。

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前回の瀬〆で拭きうるしをしたときに比べると、相当良い色になっています。

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日が経つと色は抜けてくるので、これではまだまだ色が薄いです。さらに塗り重ねて行きます。

ひとつテンヤの胴塗り開始

ひとつテンヤの胴塗りを開始しました。

先週もうすぐ胴塗りと報告した、ひとつテンヤ竿の胴塗りに入りました。
実は、まだ穂先の緑が完全に乾いていなかったのですが、同時進行中のヘチ竿の糸決めのために、瀬〆漆を使う必要があったため、合わせて塗ってしまいました。

緑で仕上げた部分は、チラシ等を使って養生します。その後、瀬〆漆を刷毛塗りし、塗った瀬〆漆をメリンスですべて拭き取るという作業です。この時、ちょっとでも拭き残しがあると、その部分が黒くなってしまいますので、いつもこれでもか!というくらい念入りに拭き取ります。
特に花道の部分は残りやすいので、注意しますね。

その後、室に入れて一晩待ちます。単身赴任先での作業なので、室は発泡スチロールで作っています。とはいえ、長さ1mくらいある長物用の発泡スチロールを2個つなげて作っています。

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左が、室に入れた直後、右が一晩経った後です。写真ではわかりづらいですが、うっすらと色がついています。

穂先の緑の部分は、ちょっと色が濃くなったかな・・・という感じですが、なんとか大丈夫でした。室に入れたおかげで完全に固まってくれました。

ちょっとライトなウタセ真鯛竿結果

うたせ真鯛竿のできを見るために、釣りに行ってきました。
いつもの敏栄丸です。

大潮なので、重い錘じゃ無いと飛ばされる可能性があるため、出番は無いかと思っていましたが、トモが取れたのと、釣り場も大山沖まで行ったので、流れが幾分弱いため、早速使ってみました。

おもりは30号で始めましたが、全然流れないのですぐ25号に変えてやってみました。調子はとても良い感じです。
ただ・・・釣れない・・・えさ取りすらいない状況です。

途中オオモンハタが一匹釣れましたが、本命ではないし… おいしいから良いんですけど。周りも全然釣れていません。

何回か場所移動の後、隣で30cmくらいの真鯛があがったとおもったその後、強い引きが…
クンクンクンと鯛特有の引きです。あがってきたのは50cmの真鯛でした。
こりゃ良いポイント入ったかもと思ったのですが、その後が続きません。

結局この日はこれでおしまい。釣果はいまいちで、坊主の人がほとんどだったんじゃないかな・・・

ただ、竿の調子は最高でした。予想通り25号くらいで使うには最高です。
強度的にも50cmの鯛ごときでは全く問題ありません。ひとつだけ改良したいところがあるとすると、リールシートの位置でしょうか。もうちょっと前にあったほうが、安定感がある感じがします。

ちょっとライトなウタセマダイ竿

クリマの直前に完成したちょっとライトなウタセマダイ竿を掲載しました。

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これで、ウタセマダイに向けた竿は調子を変えて全部で4本できたことになります。
早く使ってみて調子を見てみたいものです。

この竿の作り始めは今年の2月くらいだったので、9か月くらいかかっています。とはいえ、殆どが塗りの時間だったりします。

手元は布袋竹を使っていますが、リールシートの部分に滑り止めを巻けば良かったかもと思っています。
この辺りは使ってみて、必要であれば改良する感じでしょうか。

明日、真鯛釣りに行く予定なので、持っていくつもりです。ただ、明日は大潮なので釣り座によってはこの竿の出番は無いかも知れません。

ヘチ竿を作り始めました

こちらもクリマの前に作り始めた竿です。とはいえ、切り組みだけ終わった状態でした。

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二本継の2mちょっとの竿になる予定です。

私自身がヘチ釣りをしないので、どのくらいの調子がいいのか難しいところですが、ヘチ竿なのでかなり穂先を柔らかくしました。昔の私なら、本当にこれでクロダイかかっても折れないかと心配になってしまうくらい柔らかめです。

念のため穂先のグラスと穂持ちの継ぎも一節目を抜いて強度アップしました。今後印籠を作りますが、こちらも石鯛竿と同じような作りにしようと思っています。

ここから、節磨きを行い、グラスと穂持ちの竹とを継ぎ、さらに花道のパテ張りまで終えました。

ひとつテンヤ竿がもうすぐ胴塗りです

クリマも終わりましたので、次の竿に取りかかることにしたいのですが、その前にクリマの前から手がけている竿が既にありまして…

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塗りの部分だけですが、ひとつテンヤ用です。緑の研ぎ出しにしています。軽く青貝も入っているのですが、緑が明るく出過ぎているので青貝が目立たなくなってしまいました。

継ぎの部分の仕上げは終わっていて、最後の穂先の緑が乾けば胴塗りに入れますが、昨日塗ったばかりなのでおそらくまだ2週間ほどは無理でしょう。

この緑、かなり明るくて気に入っているのですが、仕上げの生上味を塗るとどうしてもくすんだ色になってしまいます。完成後1年くらい経つと色は戻ってくるのですが、塗り立ての時はどうしても良い色に見えないんですよね。

ちなみに、クリマのときに並べていた箸の一つが、青貝は入っていないものの、これと全く同じ塗りで仕上げてあります。箸なので最後に生上味で仕上げたため、会場ではくすんだ色でしたが、長期間使っているとこれくらいの良い色が出ます。というか、出るはずです・・・

クリマに来ていただいた方々ありがとうございました

2014年冬のクリマに来ていただいた方々、ありがとうございました。

正直な話、今までのクリマで竿売っている人見たことも無いし、そもそもの客層が全然違うので、一本も売れないどころか見向きもされないことも覚悟していました。ところが、結構興味を持っていただいただけでなく、なんと5本も買っていただきまして、何ともうれしい限りです。

今までは一人で作って一人で楽しんでいましたが、これからはもっと皆さんに知ってもらうよう、さらに皆さんの声も聞けるよう、ブログも始めることにしました。

本業がある身なので、なかなか更新も出来ないかもしれませんが、がんばって続けていこうと思います。