前回塗った青が乾きました。
それが原因かはわかりませんが、やはり奇麗な水色にはなりませんでした。くすんだ水色ですね。
この色を見ると、白が多いとくすんでしまうので、今回は青を多めにしました。
逆に前塗った色はかなり汚い水色に見えます。ただ、これも日が立つとある程度奇麗な色になってくれると思います。
以前から作り始めていたビシアジの竿と、筏竿が糸決めまで行けました。
ビシアジは、かなり前から作り始めていたのですが、フェルールの所に来る太い竹が見つからず、そのままになっていました。石鯛竿を作ってる坂本さんから、良い竹をもらったので、先週から進めていたのですが、パテも貼り終えてようやくの糸巻きが出来ました。
筏竿は、クリマで話題にあがったので、釣り自体をしたことが無いにも関わらず作りはじめてみました。穂先はヘチ竿と同じですが、全長が全然違います。筏竿は1.5m程度と非常に短竿で、穂持ちもかなり細めです。これで本当に50cmオーバーのクロダイが来ても大丈夫か心配になりますが、補強を入れているので大丈夫なのでしょう。
逆に、ビシアジはほとんど棒みたいな感じなので、これを使う機会がくるのか心配になるほどです。
今日時点で、糸巻きまで終わったので、瀬〆漆で糸決めです。
100号以上の錘を使う竿と、1号にも満たない錘で使う竿を一緒に作るのはそうそうないと思います。こうやって並べると太さの違いに改めで驚かされます。
思った以上に、山立てが早く乾きました。この短期間だと、山の中はまだ乾いていないと思っていましたが、ばっちり乾いているようです。
そこで、次の色を塗ります。明るい青が好きなので、次の色として、ちょっと白を多めな青を作りました。
ともあれ、一旦塗ってみます。
この色を残すよう、いろいろがんばってみます。
ちょっとびっくりしたことがあったので報告です。
知り合いから茶筒が欲しいということなので、拭き漆で仕上げるため木地を買ってきました。ついでにお椀も買ってて、瀬〆漆を片脳油で半々くらいにといて、刷毛塗りした上で吹き上げました。
安いところで買ったせいか、木地の途中で色が変わっていて、あまり良い木地ではないですが、まずは塗ってみます。
最初は失敗しても良いようにお椀でやってみたのですが、どんどんしみ込んでいってしまい、なんだかとっても黒くなってしまいました。
茶筒の中のフタまで塗ったところで、漆がなくなってしまったので、新しい漆を出したのですが、前の漆と違ってとても柔らかく色も薄いです
新品だからか?と思いつつ、同じように薄めて塗ってみたのですが、色が全然違います。
瀬〆漆は使うときは使いますが、使わないときは全然使わないので、どのくらい日が経っているかわかりません。ただ、古いのは確かなので、ひょっとすると古い漆だとこんな風になってしまうのかもしれません。
竿の下塗りなら別に問題ないのですが、こういう用途に使うときには新しいものを使った方が良さそうです。
今日は、釣竿教室だったので、いろいろ進みました。
今作っている竿は以下の5本です。
このうち、ひとつテンヤはガイドにかかっており、ヘチ竿は変り塗り中です。
それ以外は、もうそろそろ糸巻きという状態なので、後日ご紹介したいと思います。
さて、ひとつテンヤの滑り止めを塗っています。
前回から、塗立黒を2回塗りました。
さらにもう一回黒ったところで、リールシートの取り付けに入ることにしましょう。
手元の滑り止めを乾かしている間、ひとつテンヤのガイドを巻き始めました。
ひとつテンヤの場合、スピニングリールを使うので、手元のガイドは大きめになります。トップを0番にして、そこから片足の0番を並べ、グラスと竹との次のところから両足のガイドにし、0番、1番、2番、3番、4番と大きくしています。ガイドは、OKSのSiC黒金を使いました。
ガイドの位置は、トップから3.5cm, 4cm, 4.5cm, 5cm, 5.5cm, 6cm・・・と並べています。感度をよくするために穂先側がかなりやわらかいので、調整しながら違和感のない様に並べました。
昨日は、釣竿教室の皆さんと忘年会でした。ほとんど初めての方ばかりでしたが、共通の趣味を持つ者同士ですので、会派も弾み、非常に楽しい時間を過ごせました。
来年3月頃には、全員でひとつテンヤに行くことにしたので、それまでにこの竿を仕上げたいと思います。
さて、ひとつテンヤですが、仕上げの生上味の拭き漆を3回終わらせ、さらにコンパウンドで磨きました。
ここから、手元の滑り止めを巻きます。藤をまいたり、木綿の糸を巻いたりしますが、私は大量に余っているタコ糸を巻きました。ただ、タコ糸といっても、良くありがちな100円ショップで売っているものではなく、もうちょっと細めのものです。本当は藤と交互にやると格好がいいのですが、ちょっと高いですので、タコ糸オンリーにしました。
このタコ糸を巻いたのちに、瀬〆漆を片脳油で1:1程度に割ったものを塗ります。かなりしみこむので、大量の瀬〆漆が必要になり、ほとんどなくなってしまいました。また買い足さないといけません。
生上味での一回目の拭き漆をしました。
変わり塗りした部分が良い色が出ているので、普通に拭き漆をしてしまうと色がくすんでしまうため、拭き漆をするかどうか悩んだのですが、貝を貼っていることもあり、艶が出るように拭き漆をしてみました。
とはいえ、出来るだけ、出来るだけ生上味を残さないように、拭き取ったつもりでいたのですが…
写真はグラスを継いでいるところで、上の部分に刷毛目っぽいものが見えると思いますが、ここに生上味が残ってしまって、筋のようになってしまっています。(うまく撮れていなくてすみません)
原因として思い当たる節はあります。実は、室から出したときにまだ乾いていなかったのです。
胴は完全に乾いているのですが、穂先の緑の部分だけはだめ。ということは、これは生上味を塗ってはいけないパターンな気がします。
ということで、片脳油をつけて、拭き漆した部分を拭ってみましたが、刷毛目に入ってしまった部分だけはどうやっても取れなくて、筋のようなあとがついてしまいました。
そのうち、色は抜けてくれると信じていますが、ちょっとイマイチです。
今回の教訓を生かして、変わり塗りしたところと、穂先は二回目、三回目の拭き漆をしないようにすることにします。