ヘチ竿ですが、塗立黒を3回塗って耐水ヤスリの800番で研ぎ出しを行い、さらに黒を2回塗って1000番で研ぎ出しを行いました。
せっかくの冬なので、青での山立てとかもいいですし、いまだにうまく出せていない赤とオレンジ系での山立ても惹かれます。
昨日は、釣竿教室の皆さんと忘年会でした。ほとんど初めての方ばかりでしたが、共通の趣味を持つ者同士ですので、会派も弾み、非常に楽しい時間を過ごせました。
来年3月頃には、全員でひとつテンヤに行くことにしたので、それまでにこの竿を仕上げたいと思います。
さて、ひとつテンヤですが、仕上げの生上味の拭き漆を3回終わらせ、さらにコンパウンドで磨きました。
ここから、手元の滑り止めを巻きます。藤をまいたり、木綿の糸を巻いたりしますが、私は大量に余っているタコ糸を巻きました。ただ、タコ糸といっても、良くありがちな100円ショップで売っているものではなく、もうちょっと細めのものです。本当は藤と交互にやると格好がいいのですが、ちょっと高いですので、タコ糸オンリーにしました。
このタコ糸を巻いたのちに、瀬〆漆を片脳油で1:1程度に割ったものを塗ります。かなりしみこむので、大量の瀬〆漆が必要になり、ほとんどなくなってしまいました。また買い足さないといけません。
生上味での一回目の拭き漆をしました。
変わり塗りした部分が良い色が出ているので、普通に拭き漆をしてしまうと色がくすんでしまうため、拭き漆をするかどうか悩んだのですが、貝を貼っていることもあり、艶が出るように拭き漆をしてみました。
とはいえ、出来るだけ、出来るだけ生上味を残さないように、拭き取ったつもりでいたのですが…
写真はグラスを継いでいるところで、上の部分に刷毛目っぽいものが見えると思いますが、ここに生上味が残ってしまって、筋のようになってしまっています。(うまく撮れていなくてすみません)
原因として思い当たる節はあります。実は、室から出したときにまだ乾いていなかったのです。
胴は完全に乾いているのですが、穂先の緑の部分だけはだめ。ということは、これは生上味を塗ってはいけないパターンな気がします。
ということで、片脳油をつけて、拭き漆した部分を拭ってみましたが、刷毛目に入ってしまった部分だけはどうやっても取れなくて、筋のようなあとがついてしまいました。
そのうち、色は抜けてくれると信じていますが、ちょっとイマイチです。
今回の教訓を生かして、変わり塗りしたところと、穂先は二回目、三回目の拭き漆をしないようにすることにします。
ヘチ竿ですが、その後を報告したいと思います。
前回は、節磨き、パテを張りまで行っていましたが、それを整形して、絹糸を巻き、さらに、糸決めまで行いました。
糸決めは瀬〆漆を使うので、ひとつテンヤの胴塗りと合わせて行いましたが、その後ずっと黒漆(私の場合は塗立黒)を重ねて塗ります。
ひとつテンヤの胴塗りを進めています。
二回目は一回目の反省から、ちょっと漆を柔らかめにして、塗り方も少し薄めに塗りました。塗っている時の刷毛の滑りがいいので、今回はいい感じに塗れたと思います。
朝塗って、夕方に室から出したのが以下です。
こういう場合の漆の保存は、サランラップで空気に触れないようにして、冷蔵庫で保存するのが一番です。これ、ラップなら何でもいいかというとそうではなくて、今まで使った中ではサランラップが一番です。クレラップじゃだめなんです。
最近、パッケージの色が変わってしまいましたが、この15㎝幅のサランラップがとにかく使いやすくて便利です。
こうやって並べてみると、徐々に色がついているのがわかります。左から、瀬〆での拭き漆して室に入れたばかり、瀬〆での拭き漆後、1回目胴塗り後、2回目胴塗り後、3回目胴塗り後です。
会社に行く前に、ひとつテンヤの胴塗り一回目を行いました。
梨地漆に生上味をまぜて、片脳油で柔らかくして刷毛塗りします。この柔らかさが微妙で、固すぎてもだめ、やわからすぎてもだめだったりします。
今回は塗っている最中に、何となく刷毛の乗りが悪い感じがしたので、ちょっと固いかも…と思ったのですが、一度塗り始めてしまうと後には引けないので、無理矢理塗ってしまいました。
帰ってみると、やはりちょっとだけ刷毛目が出てしまいました。理由は漆がちょっと固かったのと、厚塗りしすぎたあたりでしょうか・・・ 本当にちょっとのことなので、気にする必要は無いほどなのですし、この後塗り重ねるとわからなくなるでしょう。
ひとつテンヤの胴塗りを開始しました。
先週もうすぐ胴塗りと報告した、ひとつテンヤ竿の胴塗りに入りました。
実は、まだ穂先の緑が完全に乾いていなかったのですが、同時進行中のヘチ竿の糸決めのために、瀬〆漆を使う必要があったため、合わせて塗ってしまいました。
緑で仕上げた部分は、チラシ等を使って養生します。その後、瀬〆漆を刷毛塗りし、塗った瀬〆漆をメリンスですべて拭き取るという作業です。この時、ちょっとでも拭き残しがあると、その部分が黒くなってしまいますので、いつもこれでもか!というくらい念入りに拭き取ります。
特に花道の部分は残りやすいので、注意しますね。
その後、室に入れて一晩待ちます。単身赴任先での作業なので、室は発泡スチロールで作っています。とはいえ、長さ1mくらいある長物用の発泡スチロールを2個つなげて作っています。
穂先の緑の部分は、ちょっと色が濃くなったかな・・・という感じですが、なんとか大丈夫でした。室に入れたおかげで完全に固まってくれました。
うたせ真鯛竿のできを見るために、釣りに行ってきました。
いつもの敏栄丸です。
大潮なので、重い錘じゃ無いと飛ばされる可能性があるため、出番は無いかと思っていましたが、トモが取れたのと、釣り場も大山沖まで行ったので、流れが幾分弱いため、早速使ってみました。
おもりは30号で始めましたが、全然流れないのですぐ25号に変えてやってみました。調子はとても良い感じです。
ただ・・・釣れない・・・えさ取りすらいない状況です。
途中オオモンハタが一匹釣れましたが、本命ではないし… おいしいから良いんですけど。周りも全然釣れていません。
何回か場所移動の後、隣で30cmくらいの真鯛があがったとおもったその後、強い引きが…
クンクンクンと鯛特有の引きです。あがってきたのは50cmの真鯛でした。
こりゃ良いポイント入ったかもと思ったのですが、その後が続きません。
結局この日はこれでおしまい。釣果はいまいちで、坊主の人がほとんどだったんじゃないかな・・・
ただ、竿の調子は最高でした。予想通り25号くらいで使うには最高です。
強度的にも50cmの鯛ごときでは全く問題ありません。ひとつだけ改良したいところがあるとすると、リールシートの位置でしょうか。もうちょっと前にあったほうが、安定感がある感じがします。
クリマの直前に完成したちょっとライトなウタセマダイ竿を掲載しました。
これで、ウタセマダイに向けた竿は調子を変えて全部で4本できたことになります。
早く使ってみて調子を見てみたいものです。
この竿の作り始めは今年の2月くらいだったので、9か月くらいかかっています。とはいえ、殆どが塗りの時間だったりします。
手元は布袋竹を使っていますが、リールシートの部分に滑り止めを巻けば良かったかもと思っています。
この辺りは使ってみて、必要であれば改良する感じでしょうか。
明日、真鯛釣りに行く予定なので、持っていくつもりです。ただ、明日は大潮なので釣り座によってはこの竿の出番は無いかも知れません。