投稿者「夢久」のアーカイブ

ヘチ竿ひじあて

本業が忙しくてなかなか作業が出来ませんが、先日ヘチ竿用のひじあてを削り出しました。

以前木工旋盤で荒い形は作ったので、それを削り出します。サンダーで形を出して後は紙ヤスリで削りました。

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漆を塗っていきます。どうせ吸い込んで真っ黒になってしまうと思うので、黒で仕上げようと思います。

まずは、瀬〆漆を片脳油で割って刷毛塗りします。

が、思ったより吸い込みませんでした。

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これなら拭き漆っぽく、木目を出しながら仕上げられるかもしれません。

今後の塗りで決めていこうと思います。

カワハギ竿修理

修理中のカワハギ竿ですが、生上味を三回塗りました。

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これだけだとくすんだ色で見栄えも良くないので、ここからコンパウンドで磨きます。

シリコン入りのコンパウンドだと、この後漆を塗るときにはじいてしまうので、ノンシリコンのコンパウンドで磨きます。私は3MのハードIと、ハードIIで磨きます。ハードIIで磨くとピカピカになります。

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磨いても、前の金に比べるとくすんでいます。ですが、年月が経つとだんだん透けて金が映えてくることでしょう。

今日は朝磨いて、夕方に印籠も取り付けました。この後は、覆輪ですが、覆輪は3mmの黒を塗って銀の線を引きます。
今日のところは、ベースとなる黒を塗りました。作ったときと違い、黒中塗を塗りました。透けにくいということですが、どうでしょうか。

竿いろいろ

昨日は、ジャパンフィッシングショーに行ってきました。和竿のブースは師匠たちのブースを含めて3ブースですが、いろいろ刺激を受けますね。明るい塗りも良いですが、濃い色も和竿っぽくていいです。

さて、久しぶりに竿をいろいろ進めました。

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まずはビシアジ&筏竿です。変わり塗りを研ぎ出しました。
赤系にピンクを合わせた下地に、金をふってさらに赤を塗って研ぎ出してあります。
同じ時期に作ったので、同じ塗りにしました。ちょっと手抜きですね・・

下地のピンクまであまり届いていませんが、良い感じです。ちょっと金がですぎている感じがあるので、もうちょっと研ぎ出しても良いかもしれませんが、研ぎ過ぎて取り返しのつかないことになっても困るので、ここでやめておきます。

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次はヘチ竿です。青で変わり塗りをしています。研ぎ出しは終わっているのですが、穂先が黒では寂しいので、パールの青を塗り始めました。塗ったのは良いのですが、全然乾かないので室に入れてしまい、真っ黒のままですが…

穂先のパール青ももう数回塗らないといけないので、ガイド取り付けまではまだまだかかりそうです。

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最後は、ひとつテンヤです。もうかれこれ1ヶ月くらい乾かしたでしょうか。その間に、暖かい日もあり、寒い日もあり、さらには湿度の高い日も低い日もあったので、緑がむらになってしまいましたので、再度緑を塗りました。ただ、前の緑だと明るすぎる感はあったので、思い切って室に入れました。

そのおかげで、ちょっとダークな緑になりましたが、このくらい濃くても良い感じです。緑の場合、室に入れてもそれなりに色が出てくれるので助かります。

今日は覆輪を引きました。個人的には銀色が好きなので、銀色で引いています。
銀色だけは本漆ではどうやっても出ないので、ここだけはカシューです。

ただ、カシューはどうも扱いが苦手です。今回は緑とで作っているので、暖色系の本漆で引けば良かったかもしれません。

・・・とここまで写真を撮って気づきましたが、覆輪が一本引けていませんね・・・

フナ竿 & カワハギ竿修理

正月早々真鮒竿を買っていただいたので、次の竿を作り始めました。

正直な話、竹を選ぶだけで一苦労です。師匠のところで竹を探しているので、かなりの本数の中から探すことが出来ますが、それでも節がそれなりに合う竹を見つけるのは難しいです。
難しいというより、ぴったり合うのを探すのはほぼ無理なんじゃないかと思います。

それでも、それっぽいのを見繕いました。

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穂先は削り穂を、穂持ちは高野竹、そこから矢竹で、手元は淡竹です。以前同様3本仕舞になる予定です。7本継で、仕舞寸法は60cm弱(正確に58cm)、継ぐと12尺くらいです。

左の写真は切り組んだところ、右は継ぐ部分をきしゃいだところです。

削り穂はカシューっぽいものが塗ってあるので、剥がして本漆で仕上げたいところですね。

また、修理依頼を受けているカワハギ竿の変わり塗りを研ぎ出しました。

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左が研ぎ出す前、右が研ぎ出した後です。山が低かったので、まずは1000番の耐水ヤスリで研ぎ出して、それっぽくした後、2000番で仕上げました。

なんだかんだ言って、黒と金の組み合わせは良いですね!

水研ぎしたので、乾くのを待ってから、仕上げに入りたいと思います。

カワハギ竿修理

一週間本業で北海道へ出張でした。向こうでは最高気温がマイナスなのですが、なぜか帰ってきた方が寒く感じます。

さて、修理途中のカワハギ竿ですが、出張前に黒で山立てをしておきました。ちょうど一週間行ってきたので、良い感じに中まで乾いています。その山立てしたところに生上味を塗って金粉をふっていきます。金粉と行っても純金ではなく、単なる金色の粉です。

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最初の写真が後ろにピントがあってしまいましたが、左から金粉をふってすぐ、脱脂綿で軽くはたいた後、養生のマスキングテープを外した後です。

ちょっと山立てが低い感じもするので、研ぎには注意しないといけなさそうです。

生上味が少し残ってしまったので、ついでにビシアジと筏竿も金をふってみました。

これも主張前に山立てをしていたものですが、赤で山立てしたのち、黄色や白を混ぜながら塗り重ねて見ました。ただ、ちょうど直前に同じように塗ったワカサギ竿があまり良い色が出ていなかったので、明るくするために金をふって、その上にさらに赤を塗ってみました。

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左から、ピンクで塗ったところ。金粉をふったところ、さらに赤を塗ったところです。

こうやってみると、赤もピンクもあまり変わった感じしませんが、良い色が出てくれることを祈ります。

ヘチ竿変わり塗り終了/カワハギ竿修理下地

ヘチ竿の青も乾いたので、最後の研ぎを行いました。

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良い感じです。最後の生上味での拭き漆がまだなので、つやがありませんが、仕上げたら良い感じになりそうです。

また、修理依頼されているカワハギ竿の下地が出来ました。強度を出すために9号の絹糸を巻いたのですが、糸目が消えるのが思ったよりも早く、一旦研ぎ上げて再度黒を塗りました。

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もう一回黒を塗って研ぎ上げた後、変わり塗りに入ります。

ヘチ竿変わり塗り/ひとつテンヤガイド塗り

以前塗ったヘチ竿の青が乾きました。

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写真の色が良い色出ていませんが、ちょっとくすんだ青です。

ここで研ぎ出しても良いのですが、時間がなかったので、再度青を塗ってしました。これが乾いたら研ぎ出します。最後の研ぎになると思います。ここまでは思っていた以上に早く乾いてしまっています。明日の天気予報は雨で、さらに暖かくなるようなのでまた早く乾いてしまうかもしれません。

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ついでと言っては何ですが、ひとつテンヤのガイド・リールシート部も乾いていたので、再度緑を塗りました。

どうも、緑に違和感があります。特にリールシートの部分はあまり良い感じがしません。もっと濃い色が良い気がします。

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ヘチ竿 肘あて

ヘチ竿用の肘あてを作りました。

少し大きめの肘あてをもらっていたのですが、あまりに大きいので丸棒から作り出すことにしました。

5㎝位の丸棒を木工旋盤にセットして削り出します。

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実は旋盤を使うのは初めてなのですが、削れていく感じがとにかく楽しいです。

ただ、削った木の粉が大量に出て、ズボンから服まで粉だらけになりました。

今回の丸棒からは二つとれそうだったので、一つは大きめにして残しておきます。
もう一つは、これから肘あての形に削っていくわけですが、まずはノミで粗く削りました。

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カワハギ竿の修理

あけましておめでとうございます。

今年は新年早々に、フナ竿を購入いただきました。ありがとうございました。

また、以前カワハギ竿を購入した方から修理の依頼もありました。

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運悪く、根がかりしたところで船が動いたようで、穂持ちと印籠の接着部分がぱっくり割れてしまっています。
このヒビは、節のぎりぎりのところで止まっています。

印籠が奇麗に取れているのが助かります。この程度でしたら糸を巻きなおせば何とかなりそうです。

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とりあえず、巻いてある絹糸を外しました。

外したところでわかったのですが、ヒビは二カ所入っていました。

ヒビは一旦エポキシできれいに張り合わせて、錆び付け、錆び落しをした後、再度糸巻きをしました。
糸はちょっと太めの9号を使って巻き直しています。

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もともと、この糸が巻いてある部分は竹の強度は無いに等しいので、この程度のヒビであれば強度には影響しないと思っていますが、念のために太い糸を使いました。これで、この部分の強度は以前より強くなるはずです。

ヘチ竿再度塗り

先日軽く山を落としたヘチ竿ですが、上に青を再度塗ります。

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上は山を削ったばかりの状態です。
まだでこぼこしています。

最後に塗ったあさぎが一番低いところに残っているため、全体的にかなり濃い青にみえてしまいます。そこでもっと明るい青を塗ってみます。

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いい色です。まさしく水色です。

このまま乾いてくれれば、さぞかしいい色になるのですが、どうなるでしょか。