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キス竿の完成

ようやくキス竿が完成しました。(写真ではまだ手元の接着前です)

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全長1.8m 3本継です。
黒の山立てに金箔をはって梨地漆で仕上げています。時間がたつにつれて梨地漆の色がだんだん薄くなってきて、きれいになることでしょう。
シックな感じにしたかったので、覆輪は銀色です。

この竿は塗をちょっと失敗していることもあり、非売品となる予定です。和竿を使ってみたいという人に貸し出してみるのもいいかもしれません。

実は、これなら飛行機内に持ち込みできると思って作ったのですが、ほんのちょっとだけ長くて持ち込みできませんでした・・・
そのため、もうちょっと短い竿も作成しようと思っています。

また、ちょっと前の釣りで壊してしまったガイドの取り付けも完了しました。

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上が修復したもの、下が元の状態です。この時期に色粉を入れているので、同じ色が出せるか不安でしたが、ほとんど同じ色で戻せました。まだ、ほんのちょっとだけ濃いですが、時間がたてば同じ色になることでしょう。

キス竿

先日塗った覆輪も乾き、キス竿が完成しました。

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全竹4本継ぎで、黒の下地に緑、赤、金箔と塗り重ねています。

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やはり、覆輪の白はベージュになってしまいましたが、これから少し色が抜けてくれると嬉しいです。

また、この間の釣りで壊してしまったガイドも下塗りが終わったので、パールブルーで塗り始めました。

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このままの色で固まってくれればいいのですが、この時期なので、あっという間に黒くなってしまう可能性があります。
そうならないように、祈るばかりです。

カワハギ竿修理

修理中のカワハギ竿ですが、生上味を三回塗りました。

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これだけだとくすんだ色で見栄えも良くないので、ここからコンパウンドで磨きます。

シリコン入りのコンパウンドだと、この後漆を塗るときにはじいてしまうので、ノンシリコンのコンパウンドで磨きます。私は3MのハードIと、ハードIIで磨きます。ハードIIで磨くとピカピカになります。

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磨いても、前の金に比べるとくすんでいます。ですが、年月が経つとだんだん透けて金が映えてくることでしょう。

今日は朝磨いて、夕方に印籠も取り付けました。この後は、覆輪ですが、覆輪は3mmの黒を塗って銀の線を引きます。
今日のところは、ベースとなる黒を塗りました。作ったときと違い、黒中塗を塗りました。透けにくいということですが、どうでしょうか。

フナ竿 & カワハギ竿修理

正月早々真鮒竿を買っていただいたので、次の竿を作り始めました。

正直な話、竹を選ぶだけで一苦労です。師匠のところで竹を探しているので、かなりの本数の中から探すことが出来ますが、それでも節がそれなりに合う竹を見つけるのは難しいです。
難しいというより、ぴったり合うのを探すのはほぼ無理なんじゃないかと思います。

それでも、それっぽいのを見繕いました。

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穂先は削り穂を、穂持ちは高野竹、そこから矢竹で、手元は淡竹です。以前同様3本仕舞になる予定です。7本継で、仕舞寸法は60cm弱(正確に58cm)、継ぐと12尺くらいです。

左の写真は切り組んだところ、右は継ぐ部分をきしゃいだところです。

削り穂はカシューっぽいものが塗ってあるので、剥がして本漆で仕上げたいところですね。

また、修理依頼を受けているカワハギ竿の変わり塗りを研ぎ出しました。

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左が研ぎ出す前、右が研ぎ出した後です。山が低かったので、まずは1000番の耐水ヤスリで研ぎ出して、それっぽくした後、2000番で仕上げました。

なんだかんだ言って、黒と金の組み合わせは良いですね!

水研ぎしたので、乾くのを待ってから、仕上げに入りたいと思います。

カワハギ竿修理

一週間本業で北海道へ出張でした。向こうでは最高気温がマイナスなのですが、なぜか帰ってきた方が寒く感じます。

さて、修理途中のカワハギ竿ですが、出張前に黒で山立てをしておきました。ちょうど一週間行ってきたので、良い感じに中まで乾いています。その山立てしたところに生上味を塗って金粉をふっていきます。金粉と行っても純金ではなく、単なる金色の粉です。

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最初の写真が後ろにピントがあってしまいましたが、左から金粉をふってすぐ、脱脂綿で軽くはたいた後、養生のマスキングテープを外した後です。

ちょっと山立てが低い感じもするので、研ぎには注意しないといけなさそうです。

生上味が少し残ってしまったので、ついでにビシアジと筏竿も金をふってみました。

これも主張前に山立てをしていたものですが、赤で山立てしたのち、黄色や白を混ぜながら塗り重ねて見ました。ただ、ちょうど直前に同じように塗ったワカサギ竿があまり良い色が出ていなかったので、明るくするために金をふって、その上にさらに赤を塗ってみました。

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左から、ピンクで塗ったところ。金粉をふったところ、さらに赤を塗ったところです。

こうやってみると、赤もピンクもあまり変わった感じしませんが、良い色が出てくれることを祈ります。

ヘチ竿変わり塗り終了/カワハギ竿修理下地

ヘチ竿の青も乾いたので、最後の研ぎを行いました。

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良い感じです。最後の生上味での拭き漆がまだなので、つやがありませんが、仕上げたら良い感じになりそうです。

また、修理依頼されているカワハギ竿の下地が出来ました。強度を出すために9号の絹糸を巻いたのですが、糸目が消えるのが思ったよりも早く、一旦研ぎ上げて再度黒を塗りました。

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もう一回黒を塗って研ぎ上げた後、変わり塗りに入ります。

カワハギ竿の修理

あけましておめでとうございます。

今年は新年早々に、フナ竿を購入いただきました。ありがとうございました。

また、以前カワハギ竿を購入した方から修理の依頼もありました。

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運悪く、根がかりしたところで船が動いたようで、穂持ちと印籠の接着部分がぱっくり割れてしまっています。
このヒビは、節のぎりぎりのところで止まっています。

印籠が奇麗に取れているのが助かります。この程度でしたら糸を巻きなおせば何とかなりそうです。

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とりあえず、巻いてある絹糸を外しました。

外したところでわかったのですが、ヒビは二カ所入っていました。

ヒビは一旦エポキシできれいに張り合わせて、錆び付け、錆び落しをした後、再度糸巻きをしました。
糸はちょっと太めの9号を使って巻き直しています。

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もともと、この糸が巻いてある部分は竹の強度は無いに等しいので、この程度のヒビであれば強度には影響しないと思っていますが、念のために太い糸を使いました。これで、この部分の強度は以前より強くなるはずです。